熱帯魚水槽用として市販されている光合成細菌による濾過は、多くの場合、一時的なものです。そのため、定期的に追加しなくてはなりませんが、やがて硝化細菌が殖えてきますと、今度は硝化細菌が濾過の主役になりますので、そうなれば光合成細菌の追加は必要なくなります。
カテゴリー: 熱帯魚水槽のバクテリア
熱帯魚水槽の濾過バクテリア1
熱帯魚水槽用として濾過バクテリアの素も市販されています。こうした濾過バクテリアの多くは光合成細菌と呼ばれる種類で、濾過器の中で活躍してくれる硝化細菌とは別の種類になりますが、硝化細菌が殖えるまでのつなぎとして有効です。
熱帯魚水槽のバクテリア5
濾過バクテリアはアンモニアや亜硝酸塩を栄養として殖えていきますが、硝化細菌が殖えるために必要な量はほんの微量です。お魚を入れなくても水草が入っていれば、水草から生じるわずかなアンモニアや亜硝酸塩で濾過バクテリアは殖えていきますので、より安全に水槽を立ち上げたい場合には覚えておくと良いでしょう。
熱帯魚水槽のバクテリア4
硝化細菌は川や池、海だけでなく、土壌バクテリアとも呼ばれるように土中にも多いバクテリアです。大気中にも大量に漂っていますが、殖える速度は栄養となるアンモニアの量が多かろうが少なかろうが実にマイペースで、従属栄養細菌が何十万倍に殖える間にも、独立栄養細菌は2倍にしかならないといったのんびりペースです。
熱帯魚水槽のバクテリア3
熱帯魚の飼育において最も重要な濾過バクテリアが独立栄養細菌です。アンモニアを亜硝酸塩に変える細菌と、亜硝酸塩を硝酸塩に変える細菌を合わせて、硝化細菌とも呼ばれるバクテリアです。一般的には濾過バクテリアというと、この硝化細菌のことを指します。