ビーシュリンプの水槽について

ビーシュリンプの水槽

水槽

ビーシュリンプ飼育に使われる器具の種類と選び方について解説していきたいと思います。

水槽を選ぶポイント

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水槽について

ビーシュリンプはわずか2センチの淡水エビです。そのため、5リットルもの水槽があれば、飼育にも繁殖にも問題ありません。むしろ大きすぎる水槽では、どこにいったかわからなくなってしまう可能性もありますので、数匹の飼育であれば、大きくても20リットルくらいまでの水槽が適しています。

水草水槽でのビーシュリンプ飼育

ビーシュリンプは水槽に生えたコケを食べてくれるため、水草水槽に入れておくと水草に糸状のコケが生えにくくなります。もちろんビーシュリンプはたいへん小さい生き物ですので、一匹のコケ取り能力はごく小さなものですが、たくさんの数を入れてエビ群団が結成されれば目に見えてコケが減っていく様子を実感することができるようになります。

ところで水草水槽にビーシュリンプを入れる場合には、絶対に注意しなくてはならないことがあります。それは水草に付着していることのある残留農薬です。

水草は主に海外のファームで栽培されていますが、このとき、より早く成長するように、葉は水上に出た状態で管理されています。そのため、水草の葉が害虫に食べられてしまわないように農薬が使われていますが、実はビーシュリンプは、この農薬に極めて弱いのです。熱帯魚にとっては何でもないようなわずかな量の残留農薬であっても、ビーシュリンプには致命的で、ものの数時間で一匹残らず全滅してしまうほどです。

こうしたことから、ビーシュリンプの入っている水槽に新しい水草を入れる場合には、よくよく注意しないと、一晩のうちに全滅といった事態が簡単に起こります。これはかなりの高確率でしばしば起こる失敗ですので、とにかく「ビーシュリンプと言えば水草には要注意!」ということがすぐ頭に思い浮かぶくらい、徹底しておくべきポイントです。

このことはビーシュリンプを飼育していく上では最も大切な、いわば常識で、これを知らずにいるのは常に爆弾を抱えて飼育しているのと同じことです。

愛すべきビーシュリンプたちのためにも、願わくば皆さんの周りでビーシュリンプを飼育されている方がおられましたら、このことをぜひ伝えていただきまして、ビーシュリンプを飼育される全ての方の常識となることを願っています。

小型水槽でのビーシュリンプ飼育

小さな水槽はわずかなスペースでも置くことができるので、置き場所も見つけやすく、また、軽くて扱いやすいので女性の方や初心者の方でも手軽に管理することができます。水量が少ないので水換えのために準備する水の量も少なくてすみ、わずかなワット数の保温器具でも水温を保てるため、特に冬場の電気代もセーブできます。水族館のように、種類ごとの小さな水槽をいくつも置いて楽しむという贅沢な飼育も、小型水槽なら手軽に実現することができます。

とはいえ、もちろん小型水槽も良いことばかりではありません。水量が少ないため水が傷みやすく、少量ではありますが定期的な水換えは欠かせません。むやみに濾過器など入れようものなら、たちまち狭くなってしまいますし、たいていの濾過器は水流も小さなエビたちにとって強力すぎるものとなってしまうでしょう。

また、水量が少ないと水温の変化も急激になりがちですので、特にビーシュリンプは暑さにはたいへん弱いため、真夏の猛暑日には注意してあげてください。

ビーシュリンプは正しく管理されている限り、たとえ小さな水槽であっても元気に暮らしてくれます。わずかなスペースで楽しむことができることも、ビーシュリンプのたいへん大きな魅力のひとつと言えるでしょう。

レガーロ熱帯魚水槽(ガラス製)
癒しの熱帯魚水槽(ガラス製)

キューブ
ミニ薄型水槽キューブ(アクリル製)

水槽の種類

ビーシュリンプに適した水槽には主にガラス製とアクリル製があります。あとあと後悔しないためにも、用途に合わせた水槽を選びましょう。

ガラス水槽

透明度が高くキズもつきにくいガラス製の水槽は、ビーシュリンプの繊細な美しさを存分に楽しむのに向いています。また、特に写真撮影には理想的な水槽と言えるでしょう。言うまでもなく落としたり強くぶつけたりすれば破損しますし、破片も鋭利で危険ですので、取り扱いには十分な注意が必要です。20リットルくらいまでなら軽くて取り扱いも楽なので、おすすめです。

アクリル水槽

鑑賞には全く問題のない透明度を持ち、驚くほど軽く丈夫で衝撃にも強いアクリル水槽は大きめの水草水槽にぴったりです。ただしキズがつきやすいので、特にコケ取りはアクリル水槽にも使える柔らかい素材である必要があります。ガラスに比べて加工が容易なため、デザインの優れたユニークな形状の水槽も見受けられ、特に薄型水槽などはビーシュリンプを省スペースで飼育するのに便利です。

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