水槽

失敗しない熱帯魚の飼い方〜必須チェックポイント

熱帯魚の飼い方
水槽

失敗しないためにこれだけは押さえたい飼育のポイント

熱帯魚の飼い方を勉強し始めると膨大な量の知識が次々と現れてきます。もちろんそれはどれも大切なことなのですが、一度に全てを覚えようとするのは、あまりに大変です。熱帯魚の飼い方にも、基本と応用があります。そのためにも、まずは重要な順番に覚えていくのが、始めてでも無理なく飼育を始めるポイントとなるでしょう。

熱帯魚の数は少なめに。

水槽に入れる熱帯魚の数は最も重要なポイントです。水槽のキャパシティを越える数の熱帯魚を入れてしまうと、必ず失敗します。これは初心者の方に最も多い失敗です。

熱帯魚の飼育が成功するかどうかは、いかに飼育水を安全な状態に保てるかどうかにかかっています。そのためには、水をきれいにしてくれる濾過(ろ過)バクテリアの働きが鍵を握っています。濾過バクテリアが水槽の中で十分な数に殖えるには、少なくとも一ヶ月くらいはかかります。この間は環境も極めて不安定ですので、少なくとも一ヶ月くらいは新しい熱帯魚の追加も禁物です。

また濾過器を使用しても、最初に入れられる熱帯魚の数は濾過器を使用していない場合と同じです。なぜなら濾過器も濾過バクテリアによって水を浄化しているため、やはり環境が安定するには一ヶ月くらいはかかるからです。

水草や流木などを入れましょう。

濾過バクテリアは大気中にもいますので、水槽をセットして数週間もすれば、自然発生した濾過バクテリアが少しずつ水をきれいにしてくれるようになります。しかしながら、濾過バクテリアがいない間、熱帯魚は汚れる一方の水の中で暮らさなくてはなりません。

濾過バクテリアが水槽の中に発生するまでの間は、水中に増えてくる有害物質を取り除くためにも、こまめに水を換えなくてはなりませんが、とにかくこの時に飼育環境を不安定にしてしまい、水を白く濁らせてしまったり、熱帯魚を弱らせてしまったりしてしまうことがとても多いのです。

このため、濾過バクテリアの全くいない状態でのスタートはできるだけ避けることが大切です。つまり大気中から必要な濾過バクテリアが自然発生するのを待つのではなく、すでに熱帯魚の水槽に入っている濾過バクテリアを持ち込むことがポイントになってきます。

十分に安定した熱帯魚の水槽には、ありとあらゆるところに濾過バクテリアが付着しています。水草や枯葉、砂利、流木など、特に水に触れている表面に多く存在しています。これは濾過バクテリアが酸素を好む好気性菌だからです。濾過バクテリアにも様々な種類がありますが、特にこうした何かの表面に定着する種類の濾過バクテリアは極めて重要です。

水草などについた濾過バクテリアを何もない水槽に入れる、たったこれだけのことで成功率は大きく高まります。

エサの与え過ぎは禁物です。

エサを与え過ぎてしまうのも、最初のうちはついやってしまいがちですが、特に濾過バクテリアが十分に殖えるまでは、このことが熱帯魚を危険にさらしてしまうことになります。エサは食べ切れる量なら安全と言うものではなく、常に少なめを心がけることが大切です。熱帯魚は変温動物ですので、哺乳類のように体内で熱を作り出す必要がない分だけ、少ないエネルギーで生活することができます。水槽環境のことを考えましても、少し足りないと思うくらいの方が、意外に長生きしてくれたりするものなのです。

適度な水換えがトラブルを防ぎます。

水槽の状態が整うと、蒸発した分の水を足すだけで何ヶ月も水換えなしに理想的な環境を維持できるようになる場合もありますが、通常は二週間に一度、四分の一ほどの水を換えてあげますと、思わぬトラブルを未然に防ぐことができます。特に水換えはコケの抑制に効果がありますので、コケが目立ってくるようでしたら、照明時間を短くすると共に、水換えの回数を増やしますと徐々に減ってきます。

なお、過度の水換えは熱帯魚にとって重大な負担となる場合があります。特に一度にたくさんの水を換えるのはおすすめできません。また、新しく水槽に入れる水は必ずカルキ抜き(塩素中和剤)などで水道水に含まれる塩素を中和し、水温を飼育水と同じにしてから入れてあげる事が大切です。

水温に注意します。

熱帯魚の適温は種類によって違いますが、だいたい20度から30度の間で生活しています。このため、冬は熱帯魚用のオートヒーターで保温してあげる必要があります。オートヒーターは温度調節機能つきなので水の中に入れてコンセントを差すだけで自動的に一定の水温を維持します。

また、たいていの熱帯魚は30度を越えても耐えてくれますが、それでも夏の暑さは熱帯魚にとっても暑すぎます。このため、できるだけ涼しいお部屋に置かれるか、ツインファンのご使用がおすすめです。なお、ビーシュリンプにとってはどうしても夏の暑さは厳しすぎますので、クーラーのあるお部屋に置いてあげて下さい。エビの仲間としては暑さに強いチェリーシュリンプも、できるだけ涼しいところに置いておかれるのが安心です。

濾過バクテリアを大切に。

水槽の掃除をされる際、底砂は絶対に水道水で洗わないように注意します。これは水道水に含まれる塩素によって、底砂の中にいる大切な濾過バクテリアが除菌されてしまうからです。このため、底砂は必ず飼育水だけですすぐようにしながら洗います。

熱帯魚水槽セット

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