水槽の白濁は濾過バクテリアのいない状態でアンモニアなどを過剰に発生させてしまうことから始まります。これは濾過バクテリアの増殖を妨げる従属栄養細菌にとって理想の環境となってしまうからです。
くつろぎの空間を創る癒しの水槽 |
本来であれば濾過バクテリアを殖やすための飼料となるはずのアンモニアは、濾過バクテリアのいない状態では、生存競争に強い従属栄養細菌が先に取ってしまいます。 しかも好気性菌である従属栄養細菌は酸素を大量に消費してしまうため、濾過バクテリアは酸素も飼料も少ない状態で暮らさなくてはなりません。 この悪循環をどこかで断ち切ることこそが、速やかに水の白濁を解消するための第一歩なのです。 なお、このまま放置しても、いつか白濁りはおさまってきますが、たとえそうして水が透明になったとしても、水を白く濁らせていた細菌はいなくなった後も水に汚れを残します。 そのため、すみやかに水槽をリセットされた方が無難です。 【前記事】立ち上げ時における水の白濁り |